【誕生秘話】人類が 初めて利用した金属! 銅の歴史 世界史編

今回は当社が銅合金として鋳造している金属、銅の歴史について書いてみたいと思います。 

目次

銅は非鉄金属の女王

最も歴史の長い金属

銅は最も古くから使用されている金属であり、紀元前3500年頃のエジプト王朝の古墓から副葬品として銅製の玉や線などが、またエジプト文明の遺跡などからも銅や青銅品が発見されています。
中国でも紀元前2500年の経書に銅に関する記述があります。
このように銅は古代から今日に至るまで最も多量に生産され、かつ最も広く利用されてきた非鉄金属となっています。

数少ない有色の金属

銅は金属の中でも数少ない有色金属であり、さらに他の金属と合金化することによって、様々な色に変化します。
純銅は赤みをおびた光沢のある美しい金属であり、赤銅とも呼ばれます。(英名 copper カッパー)
これにスズを添加するとやや白みを帯びた合金となり、酸化されると青みがかった色に変化します。 これが青銅です。(英名 bronze ブロンズ)
銅に亜鉛を添加した黄銅は真鍮とも呼ばれ黄金色になります。(英名 brass ブラス)
また銅にニッケルを添加すれば白色の白銅が得られ(英名 cupro nickel キュプロニッケル)、これに亜鉛を添加すれば洋銀と呼ばれる銀白色に輝く合金になります。(英名 nickel silver ニッケルシルバー)

銅メダルはcopper medalとはいいません

銅は非常にやわらかい金属のため、工業製品や道具として使用するために、他の金属を添加することによって硬さを増したり、加工しやすく合金化しております。
日本語では赤銅、青銅、黄銅など一緒くたで銅としていますが、英名ではcopper、bronze、brassとしっかりと区別されています。
そのため、銅メダルは青銅で出来ているためcopper medalと呼ばずにbronze medalと呼ばれています。
brass bandは真鍮の楽器を使って演奏を行うことをさします。

このように銅とその合金は、赤銅、青銅、黄銅、白銅、洋銀のように色名のついた名で呼ばれており、金属の特有な冷たさが感じられず、鉄が「鉄血宰相」「鉄の女」などの冷たさを連想させるのとは対照的です。

銅及び銅合金は最も身近な金属として、また最も重要で、最も有用な工業材料として広く利用されています。

銅の存在と発見

自然銅との出会い

さて、私達の祖先はどのように銅を手にするようになったのでしょうか?
人類が銅を金属として利用するようになったのは、紀元前3500年頃であるとされていますが、銅にはじめて出会ったのは紀元前8000年頃の新石器時代のことだといわれています。 新石器時代では石器が生活のために重要な素材となっており、自然石を斧や矢じりなどに加工し、それに適する石を探し求めていたと考えられます。


ところが、そのような生活の中で偶然に、普通の石とは異なり柔らかく、赤味がかった光る石、自然銅をみつけたに違いません。 この自然銅のかたまりは他の石と違って叩いても割れることがなく、むしろ色々な形に変形することができ、さらに熱を加えることによって「溶ける」ことを見出しました。
このようなことが契機となって、銅が石とは異なる大切な素材として生活の中に取り入れられるようになったと考えられます。

銅の存在と発見

西暦銅に関わる発見・発明・出来事
B.C.8000頃人類がはじめて銅に出会った。
B.C.5000頃シナイ半島(エジプト)で銅鉱石が発見された。
B.C.3500頃メソポタミア地方で(西アジア)で青銅が使われ始めた。
B.C.3000頃キプロス島(地中海)で大量の銅が採れた。
B.C.2500頃中国で銅が使われ始めた。
B.C.2500頃〜
B.C.1500頃
メソポタミア地方の青銅およびその製造方法がヨーロッパ各地に広まった。
5世紀頃青銅の鋳物が盛んに製造されるようになった。
14世紀末青銅(砲金)が大砲に使用された。
1440グーテンベルグが活版印刷法を発明し、銅が活字の鋳型に使用された。
銅の電気特性の応用が顕著になった。
1827オーム(ドイツ)が電気抵抗の法則(オームの法則)を発見した。
1831ファラデー(イギリス)が電磁誘導現象を発見した。
1831モールス(アメリカ)がモールス信号を考案し、電信の基礎を築いた。
1856ベッセマー(イギリス)が転炉(鉄および銅の精錬用)を発明した。
1876グラハム・ベル(アメリカ)が電話を発明した。
1879エジソン(アメリカ)が電球を発明した。
1881世界初の発電所がイギリスで建設された。
1897〜トムソン(イギリス)が「電子」を発見し、金属の電気の流れを解明した。
電気が工場や一般家庭で使用されるようになり、電線としての銅の役割が大きくなった。
1970〜コンピュータなどの電子機器が発達し、銅の存在が不可欠となった。
2000〜ハイブリット自動車、電気自動車の普及によりモーターを使う量が増え、銅の役割がさらに高まった。

次回は、日本における銅の歴史を書いていきたいと思います。

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